Karlheinz Stockhausen @ 天王洲 ART SPHERE

Karlheinz Stockhausen, Suzanne Stephens, Kathinka Pasveer, Hubert Mayer, Marco Blaauw, Antonio Perez Abellan
2005/06/25
天王洲 ART SPHERE

昼に宿を出て、まず初台へ向かう。ICCとギャラリーを廻ってから、いくつかの店でCDとDVDを購入。いろいろ悩んで買い物をしていると遅くなり、結局昨日と同じ開演ギリギリになんとか滑り込み。この性格は直らん。この日は昨日よりもさらに客が多い。やはりStockhausenは客席中央のコンソール席に座って、開始の時を待っている。Stockhausenにも観客にも昨日より張りつめた緊張感があった。
まずは「リヒト・ビルダー」。初日よりも小気味よく演奏が進んだように思う。昨日は衣装と身振りの奇天烈さに惑わされた感もあったが、もう慣れた。明確な中心がある訳じゃない、どこで始まってどこで終わってもいい、断片的な全体を持つ曲なので、音色の多彩さに集中する。やけに時間が短く感じた。
休憩時間を挟んで「コンタクテ」のテープ上演。昨日と同じく照明が落とされ、ステージ正面の壁にライトの光が一つだけ投影される。やはり演奏者なしの電子音のみのバージョンだった。強烈に吹き荒れる電子音に圧倒される。今日は壁のライトは見ないで、天井を仰ぎながら鑑賞。よくよく考えると、これだけの大人数が、こんな上品なホールで、暗闇の中でじっと座って、こんな過激な電子音楽に聴き入っているのは凄い状況だ。こんな光景が当たり前になるくらい現音のコンサートが増えてほしいもの。
終演後の拍手は三日間の中で最も大きく、長かった。若い非クラシック系の客層のせいもあって、ほとんどバンドのライブ後みたいな盛り上がり。クラシックの世界ではいまいち待遇の悪い「コンタクテ」のようなバリバリの前衛も(前衛といっても、もう半世紀近く前の作品なのだが…)、聴くべき観客が聴けばこれだけ喝采されるのだ。

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