SLOGUN @ 京都 Cafe Indepandants

SLOGUN, SICKNESS, CONTROL, BASTARD NOISE, DOOG
2003/12/16
京都 Cafe Indepandants

会場へ向かう途中、道端でばったり知人と遭遇。しばし話し込んでしまう。そのような訳で開演時間から少し遅れて会場に入ると、前バンドの演奏が終わったところのようだ。で、SICKNESSがセッティング中。机の上には多数のエフェクター等の機材が散乱している。そうして私のノイズへの価値観を大きく変えた夜が始まった。

SICKNESS:
SICKNESSのライブは正統派ハーシュというべきバキバキの機材との格闘であった。マイクが取り付けられた鉄板を手に激しいアクション。そして机の上に乗り、機材を乱暴に踏み付けながら暴風雨のようなハーシュノイズをぶちまける。10分程で全てを出し切り終了。演出とは無縁のストレートなノイズ精神。素晴らしい密度と勢い。ここまで豪速球でハーシュなライブは久しぶりに観た気がする。

CONTROL:
耳飾りとタトゥーという風貌の若者。何やらノートを見ながら大量の機材を机上と床に几帳面に並べていたのが印象的。そのライブは暴力的なパワエレスタイルでありながら、インダストリアルな感じもある構築的な格好良さ。作り込まれたサウンドをバックに、前方に立っていた観客と鼻頭の触れあう距離で叫ぶその姿には、何だかハードコアパンクのような空気も感じた。

BASTARD NOISE:
BASTARD NOISEはこのメンツの中では異色な音を聴かせた。Eric Wood急病の為、Bill Nelson1人という編成である。彼は前回のBN来日時は来てなかったと思う。奇妙な巡り合わせだ。巨大な自作アナログシンセから発される電子音と、スプリングと小さな円盤状のパーツが組み合わされた自作ジャンク楽器による金属系摩擦音が絡み合う神経衰弱的実験音響ノイズ。自作ジャンク楽器をゆっくりと回転させ、重厚なドローンを奏でる。観客も座り込み瞑想。巷の音響派など相手にならない完璧なまでの音響ノイズ。Ericがいないのは非常に残念だったが、これはこれで予想以上の収穫。

SLOGUN:
John Balistreriとバックを務めるはNOIZGUILDの面々。そこへさらにSICKNESSのChrisがサポートとして加わる。机の上にはシンセやエフェクター類。 NOIZGUILDの2人とSICKNESSは忙しそうにケーブルを繋ぎ替えてセッティングをしている。会場の照明が全て上げられる。これがSLOGUN のスタイルのようだ。まだセッティング中かと思いきや、Johnがぶっきらぼうな挨拶とともにマイクスタンドを地面に叩き付け、それを合図に直線的にひたすら疾走するハーシュノイズが解き放たれる。Johnは観客を睨み付けて吠える。さらにSICKNESSもマイクを手に前方にやってきて叫ぶ。暴走するノイズと2人の男の凶暴なアジのコンビネーション。そして、それに対峙する客。痛い程の緊張感が場を支配し、殺伐とした空気が流れる。彼らは声と溶け合った暴風雨のようなノイズへ向けて、シンボル化された暴力の概念を一点に集中させる。時間にして30分程だったと思うのだが、一瞬も隙を見せることのない張り詰めた真剣さ。個人的にノイズの価値観を大きく揺さぶられたライブであり、今も忘れられない。

Advertisements