SLOGUN @ 難波 Bears

SLOGUN, SICKNESS, ARAKATSUMA, TIMISOARA, GUILTY CONNECTOR
2006/11/16
難波 Bears

無理を押して、仕事終わりと同時に職場を飛び出し大阪へ。ベアーズに行くのは約十年振りということもあり、おおいに道に迷う。このあたりは再開発でもされたのか、記憶の中の町並みと少し違っていた。ベアーズにようやくたどり着くと、開演から大分遅れたこともあり、すでにTIMISOARA, GUILTY CONNECTORのライブが終わって、次のARAKATSUMAのライブが始まったところであった。

ARAKATSUMA:
NOISEUSEとMONTAGEによるへヴィーエレクトロニクス〜パワエレユニット。重い駆動音の上部で吹き荒れるノイズ、そしてそこに差し込まれるアジテーションと引用音源。欧州のマーシャルものと比べても全く遜色なく、きっちりと構築された印象。当名義での音源リリースを期待したい。

SICKNESS:
今回のツアーは、当名義での活動を止めるらしいSICKNESSの日本で最後のパフォーマンスとなる。三年前と同じように、机の上にはエフェクター類と鉄板などが散乱している。彼はそれらを操作し、断続的なカットアップハーシュを吐き出す。以前は机の上に立って機材を蹴りつけたりしていたのだが、今回は前回ほど激しいアクションはなく、機器を操作する手付きに音楽的な意図が感じられるというか、間やタイミングを考えた即興演奏に変化したような印象を受けた。それでも音の鋭さと過剰さは全く変わっていなかった。

SLOGUN:
前回はサポートメンバーを加えての編成であったが、今回はJohn Balistreri単独の編成。バックの音はあらかじめ音源を準備してのもので、Johnはアジテーションに専念する。なのでうねる低音ノイズ主体のバックトラックは、ややシンプルな印象。酒をあおり、たまに観客を突き飛ばしたりのラフなライブであったが、その出で立ちやアジテーションにはやはりある種のカリスマ性がある。ノイズの奔流の中で、シンボル化された暴力衝動そのものとなったアジテーターに眼前で対峙するということ、それは「お前は平時から覚悟を決めているのか?、お前に殺せるのか?」との問いを投げかけられているかのようでもあった。パワーエレクトロニクスとは、シンボル化された、現実以上にシリアスな事象と向き合う場である。そこでは鏡のように自身の信念や覚悟が映し出され、その再検討が要求されるといってよい。パワーエレクトロニクスは音楽であるが、音楽のみの留まるものではない。

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