BURZUM – Ragnarok (A New Beginning)


(Aske Records/CD)

1曲目の「Et Hvitt Lys Over Skogen」はMisanthropyのコンピレーションに収録されていた曲で、過去に7インチも出ていた。BURZUMにしてはロック的で凄く良い。2-5曲目は91年のファーストデモの4曲を丸ごと収録している模様。それぞれで見ていくと「Lost Wisdom」「Spell Of Destruction」はヴォーカルパートなし。それだけでかなり印象が違う。音質が悪いという点でより病んでいる印象。「Channeling The Power Of Souls Into A New God」はアンビエント曲のデモで、ベースとシンセで演奏したバージョン。「Outro」は2ndのイントロ曲のデモで、よりヒビ割れ低音ノイズが強調されており、そこにうっすらとキーボードが重ねられる。この四つは単なるデモに留まらないブラックメタルとノイズの中間的な魅力がある。6曲目はASKEバージョンの「A Lost Forgotten Sad Spirit」。7曲目ではタイトルから察するにMAYHEMのメンバーとCliff Richardの歌を合唱しているようだ。陽気にデス声で歌う。その後のVargによるEuronymous殺害という凶行を知っているだけに、なんともやりきれない気分にさせられる。MAYHEMのアルバム「Deathcrush」よりカット。そして最後はこのCDの目玉、BURZUMの2ndに収録のアンビエント曲「Han Som Reiste」にアサトルの創設者、Sveinbjorn Beinteinssonによるオーディンへの祈りの言葉をコラージュした「Havamal」である。この曲で「Han Som Reiste」はループにより12分もの長さに引き伸ばされている。アサトルとは北欧のキリスト教以前の北欧神話の神々を信仰するアイスランドの宗教らしい。CDの内、まともなブラックメタルは2曲だけという内容だが、もはやブラックメタルに留まらない作品集であり、非常に面白い。(ちなみに Sveinbjorn Beinteinssonは90年にCurrent93のレーベルDOUTROからレコードを出している。未聴。)

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