GASTR DEL SOL – Crookt, Crackt, or Fly


(Drag City/CD)

印象は前作に近いものがあるが、O’Rourkeの加入によって抽象的な音響の使用頻度は前作から増えている。また機械的な淡々としたミニマル色も強まったように感じる。まずは弾き語りと虫の音の混ざる小曲。続いて2曲目「Work from Smoke」は、かき鳴らされるミニマルなアコースティックギターが、後半の残響を重視したインプロに推移してゆく曲。3曲目はピアノ弾き語り。4曲目「Every Fire Miles」はひたすらアコギ演奏に集中するインスト。前作と比較すると面白い。5曲目「Thos Dudley Ah! Old Must Dye」は弾き語り+TNB的金属摩擦ノイズ。6曲目「Is that a Rifle when it Rains?」はJohn McEntireがドラムで参加の、単純なリフのみのミニマルパンク。O’Rourkeも電子ノイズでハッスル。7曲目は叙情的なアコギのみのインスト。8曲目「The Wrong Soundings」は再びMcEntireがドラム。前半はほとんどが静かな即興演奏で、後半になってディシプリン・クリムゾン的なミニマルロックに突入する。2本のアコースティックギターの絡む緻密な演奏と機械的でソリッドなドラムが良い。抽象的音響の比重を増しつつ、それでいてロック的な熱さもある。このバランスが非常に格好良い。これこそが末期BASTROで試みられていた音楽の完璧な形なのかもしれない。94年発表。

Advertisements