Robert Ashley – Wolfman


(Alga-Marghen/One-Side LP)

Sonic Arts Unionの一員でもあった米国の実験音楽家、Robert Ashleyの初期(1964)の傑作。Whitehouseにも間違いなく多大な影響を与えたであろう、恐るべき暴虐フィードバックノイズ作品である。本作のコンポジションにおいてAshleyは、マイクを口腔の中に突っ込みかねない勢いで、今日のパワーエレクトロニクス顔負けのフィードバックノイズと吠え声の混成体を放出し、テープの変調とミックスさせている。特に終盤のテンションの高さとクールさは異様ですらあり、現代音楽系電子ノイズに特有の、乾いたプリミティヴな緊張感に満ち満ちている。(この緊張感と極端な歪みは、サウンドマテリアルと形式のみ取り出せば、ノイズ/パワーエレクトロニクスと同質のものである。)また余りに格好良いAlga-MarghenからのLP版アートワークと潔いワンサイドのみの収録形態は、この作品のプリミティヴな緊張感をより引き立たせていると言えよう。

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