Jim O’rourke – Terminal Pharmacy


(Tzadik/CD)

エレクトロ・アコースティック作品集。ジョン・ゾーンのTzadikコンポーザーシリーズに作曲家としてオルークが登場。40分にもわたる大作「Cede」は93〜94年制作。オルークのテープに演奏家(管楽器奏者2人とジョン・マッケンタイア)が加わるという編成。ここでは他の作品のような分かりやすいマテリアルの使用はしていない。曲の大部分を静寂が占めているが、耳を澄ませば微細な抽象音が注意深く静寂の中に配置されていることが分かる。そこへ管楽器が部分的にうっすらと重ねられる。難解と言う訳ではないが、何もせずとも聴こえてくるような分かりやすさは皆無。微細な持続音やテープ音源は緊張の度合いを高めながら循環し、やがて突然別の段階へと転じる。オルークのエレクトロ・アコースティック手法の集大成に相応しい。微細な音に40分近く集中することで、敏感になった意識にとっては終了直前の大きな転換(ここのみがマッケンタイアのパート)は衝撃。もう一方のタイトル曲「Terminal Pharmacy」は中断しながらも95年に完成した作品。アコーディオン、管楽器、弦楽器、アコギ(オルークが演奏)による室内楽曲で無調な現代音楽的印象。

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