ILDJARN – Landscapes


(Norse League Production/CD x 2)

ブラックメタルのミュージシャンには暴力的なバンドサウンドを放棄し、シンセによるアンビエントに転向する人々が少なからずいる。思えばVargもそうであった。私見だがそのようなブラックアンビエントにも二つのタイプがあり、クラウス・シュルツェや初期タンジェリン・ドリーム等、ジャーマンプログレ系の淡々とした瞑想的なシンセアンビエントと、管弦楽器音色の打ち込みによるネオクラシカル/ネオフォークに大別できると思う。この作品は前者であり、非常に静かで派手さのない、精神の内面へ降りてゆくかのような瞑想的な作品である(ちなみにILDJARN-NIDHOOG名義のアンビエントは後者)。Vidar Vaaerがノイズの果てに辿り着いた静謐な世界。彼自身によるジャケットフォトそのままの、美しいノルウェーの自然をイメージさせる音楽。ブラックメタルにアグレッシブさのみ求める人には刺激が足りないかもしれないが、シンセアンビエントとして非常によくできた作品で気に入っている。特にジャーマンプログレ好きにはお勧め。

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