性と文化の革命展

シネマテークにて「性と文化の革命展」と題された特集上映があり、未見であった岡部道男「クレイジーラブ」を観た。

岡部道男 – クレイジーラブ
(Film, 90min, 1968)
当時のアンダーグラウンド文化オールスターといえるキャストが凄まじい、明確なストーリーのない長編作品。新宿のフーテンも多数出演。パートカラーにて、サウンドは当時のロックの楽曲を多数引用。こう書くとドキュメンタリータッチでアングラ文化を描いたフィルムかと思えるが、内容は割と作り込まれたもので、今で言うPVのようでもある(ただし編集は意図してメチャクチャな形式をとっている)。出演者らの寸劇(台詞等は殆どない)や、ゼロ次元による意味不明なハプニングや、写真の引用によるコラージュが延々と続く。意外と美人な宮井陸郎の女装や、リヤカーを引く佐藤重臣の、楽しげな、しかし意味不明なダンスが強烈に印象に残る。60年代後半のアングラ文化には、やや複雑な印象を持っている私だが、このフィルムに関しては好感が持てた。このフィルムが上映されること自体がひとつのハプニングであり、日常に対する祭りの性格を持っているように感じられたからである。
もちろん私は当時のアングラ文化が、社会に対するポジティヴな異議申し立て、対抗文化であった側面は評価している。しかし後から見ると、この対抗文化をファッションとして消費する、或は消費されていた側面もあったのではないかと感じてしまう。それは70年以降の金坂健二らの失速にもつながる。

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