アパートメントハウス1776 ジョン・ケージ@愛知芸術文化センター

アルディッティ弦楽四重奏団, 白井剛
2008/12/3
愛知芸術文化センター

第一部は、クラーク「弦楽四重奏曲(2002-03)」とファーニホウ「ドゥム・トランシンセット 1-4」と西村朗「弦楽四重奏第4番(ヌルシンハ)」を演奏。どれもこれもハードコアな現代曲ばかりだが、特に西村の作品においてアルディッティ弦楽四重奏団の奏でる弦楽器の音は、まるで奇怪にうねる電子音のようで素晴らしいと思えた。

第二部は、ダンサーの白井剛も加わって,ケージ「44のハーモニー(ダンスヴァージョン)〜アパートメントハウス1776より」の演奏となった。白井は風船や映像のプロジェクションも取り入れながらダンスを行う。ここで演奏とダンスは(カニングハムとケージのように)完全な分裂には至っていない。抽象的な身振りもあるのだが、それだけではない、演劇性のある身振りと展開がその多くを占めていた。また演奏者もダンスの一部として関係するパートが存在した。(それにしても、すぐ側にダンサーがいるのに、よく集中力を保って演奏することが出来るものだと思った。アルディッティ弦楽四重奏団はヘリコプターに乗って演奏するくらいだから、このくらいは全く問題ないのだろう。)
ケージの音楽は、とても繊細でのどかな楽曲であった。記憶の中にあるメロディの断片を思い出しながら、ゆっくりとたどたどしく奏でてゆくような。

終演後、CD購入者は出演者のサインが貰えるということだったが、生憎持ち合わせがなく諦めかける。しかし知人を発見し金を借り、無事シュトックハウゼンの御尊顔に四人のサインを記してもらうことが出来た。

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