Jean-Claude Eloy – Gaku-No-Michi (Les Voies De La Musique)


(Creel Pone/CDRx2)

シュトックハウゼン、ブーレーズ、プスールらに学んだというJean-Claude Eloyのミュージック・コンクレート作品。本作は1977年、1978年に日本に滞在し、NHK電子音楽スタジオにおいて制作されている。オリジナルは4時間にわたる長尺の作品であるためにLP二枚に抜粋収録されて、1979年に発表された。
一枚目は、冒頭の楽曲「東京」から、高密度に束ねられた無数のドローンノイズが、大きなダイナミズムをもって軋み蠢く。このノイズはフィールド録音の加工によるものだが、その迫力は凄まじい。大音量で聴くと、Organumをも凌ぐその豊穣なドローンノイズの束に唖然とするはずだ。二枚目は比較的静謐な楽曲が並ぶが、最後の楽曲「回想」の終盤が特筆もの。消え入りそうな弱々しさで、どこか国歌を思わせるようなシンプルなメロディの、音楽未満の音楽のかけらが靄の向こう側でこだまする(初期のジム・オルークのドローン作品に、Pita「Get Out」の例の曲を掛け合わせたような感じか)。長大な物語のような、ミュージック・コンクレートの傑作である。

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