プリュスクパルフェ:ヴィデオ・アートの夕べ 「出光真子を迎えて」

昨日は横浜に下記の上映を観に行った。

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プリュスクパルフェ(Plus que parfait):ヴィデオ・アートの夕べ 「出光真子を迎えて」
講師:スティーヴン・サラザン
日本人ヴィデオ・アートのパイオニア的存在である出光真子を迎えます。家庭や文化の中における女性の役割や、ステイタスを常に追求し続けてきた出光の作品は、欧米でも高く評価されています。今回、作品の抜粋上映とトークを交えながら、これまでの軌跡を振り返ります。

おんなのさくひん What a Woman Made(1973年)

英雄ちゃん、ママよ HIDEO, It’s Me Mama(1983年)

主婦の一日Another Day of a Housewife(1977年)

やすしの結婚 The Marriage of YASUSHI(1986年)

洋二、どうしたの? Yoji, What’s Wrong With You ?(1987年)

清子の場合 Kiyoko’s Situation(1989年)

加恵、女の子でしょ! Kae, Act Like A Girl(1996年)

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多くの作品は観たことがあるが、いくつか未見のものもあったので収穫は多かった。トークのなかでブルース・コナーの名前が作家の口から出たのは意外だった。初期のフィルム作品からビデオ作品への移行の必然性が把握できたようにも思う。ビデオアートの脱構築的な効果は、多くのビデオ作家の場合、認識論的なものや、アクティビズム的なものや、身体論的なものであったが、彼女の場合のそれは、寓話的な役者の演技によって表される性差という社会制度への批判として立ち現れる。要するに「マコスタイル」と呼ばれているモニター内モニターの手法である。このスタイルは、あまり似たような例が見られない。また役者の演技も、意図的に所謂映画的なものから逸脱させられており、パフォーマンスに近い微細な不自然さを含むものになっているのが面白い。

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