COUM Transmissions – The Sound Of Porridge Bubbling


(Dais Records/LP)

遂に明らかとなったCOUM Transmissionsによる1971年のアーカイヴ音源は、フリークアウトし過ぎた、即興的要素の強いサイケであった。不定形な演奏が垂れ流され、黒人ヴォーカリスト、レイ・ハーヴェイが艶かしくも強靭なヴォーカルを披露する(これがどこかCANでのマルコム・ムーニーを思わせる)。ジェネシス本人のライナーノートには、当時のフリークアウトなコミューン生活の様子や、この音源が結局お蔵入りになった経緯がエッセイ風に綴られている。60年代の空気のなかでジェネシスが音楽活動を開始したことがはっきりと確認できたのは収穫だが、ここからパフォーマンスアートグループとしての1976年の「売春」展、そしてTGにどうして繋がったのか、まだまだ興味は尽きない。メンバーとして、すでにコージーは加わっているのだが、明らかにここから「売春」展とTGまでの間には飛躍がある。
それにしても、ジェネシスは意外とキャリアが長く、プログレやサイケの時代に既に活動を開始していたのだが、もしもこの音源がリリースされていたら、TGは生まれなかったかもしれないと考えてみると、歴史の偶然と、その後の必然を感じずにはいられない。

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