飯村隆彦 クラシック&アバンギャルド

飯村隆彦 クラシック&アバンギャルド
映画講座+フィルム上映

日時:7月9日(土)16日(土)23日(土) 18:30開場/19:00開演
会場:KEN
各回2,000円 /全3回予約5,000円
http://www.kenawazu.com/event.html

実験映画のパイオニアである飯村隆彦のコレクションから、ジョルジョ・メリエス、ルイ・リュミエール、エドウィン・ポーター、ウィンザー・マッケイ、ラジスラス・スタレビッチ、ウォルト・ディズニーをフィルムで上映。 そして、飯村隆彦自身の傑作の数々、三週連続土曜の夜、一挙上映。さらには、レアで愉快な飯村トーク。前衛作家ならではの視点でクラシック映画をブレイク・ダウンする。 映像ファン、作家は必見。

実験映画作家/ビデオアーティストの視点で、初期映画と実験映画/ビデオアートの関係性を読み解く…といったところだろうか? 飯村さんがどのレベルでその関係性を捉えているのかは分からないが、なかなかユニークな試みだと思う。飯村作品には一見しただけでは、なかなか理解しくにいコンセプチュアルな作品が多いので、まとめて飯村作品を観て、本人に説明してもらう良い機会にもなるんじゃないかと。

TARA JANE O’NEIL / HELLL / MAKINO TAKASHI

TARA JANE O’NEIL / HELLL / MAKINO TAKASHI
日 時:2011年6月29日(水)19:30開場 20:00開演
会 場:Forestlimit(渋谷区幡ヶ谷2-8-15 幡ヶ谷K3ビルB1F)
料 金:前売2,000円、当日2,500円
出 演:TARA JANE O’NEIL、HELLL
上 映:牧野 貴「Inter View」、Vanessa Renwick「Portrait #1: Cascadia Terminal」
キーヴィジュアル:原田 淳子
企画・制作:安永哲郎事務室、[+]、Sweet Dreams Press
お問い合わせ:
E-MAIL: tet@helll.org
TEL: 090-9817-4530(安永)

http://jimushitsu.blogspot.com/2011/05/tara-jane-oneil-helll-makino-takashi.html

視覚的には、なるべく大きなスクリーンにてHD上映で観た方がいいし、PA的にはライヴハウスの轟音で聴いた方がいい…。ピクセル単位の細かな映像と、広いレンジの音響という、映画の潜在的な力を全て引き出すような姿勢ゆえに、上映場所を探すのに、毎回あれだけ苦労している作家を私は知らない(この作品に限らず)。開催が迫ってきたので再浮上。

覚え書き

外国との戦争や労働者の階級闘争といったような分かりやすい現れ方をしなくなっただけで、国内社会のあらゆる場所で潜在的な内戦が進行しているように思えてならない。高齢者層と若年層の世代間格差もそうだし、正社員と非正規の賃金・社会保障格差もそうだ。もちろん地域間の格差も存在する(基地・原発の立地含め)。このような排除された側が生存ギリギリのところまで追いつめられる状況は、不利益を被る者からすれば内戦以外の何ものでもない。国内社会はもうバラバラで、あらゆるところに分断線が引かれているように思う。それでも現行の利潤システムを目減りさせたくないという卑しい利己心は徹底して追求される。今後、全体の豊かさが下降して行くのなら尚のこと、それは様々な形で表出してくるだろう。だから、恐らく今後も新卒一括採用はなくならないし、事故で不利益を被った人たちは事実上なかったことにされる。どれもこれも根っこは同じだ。
岩上安身氏、木野龍逸氏、郷原信郎氏による、6月28日「東京電力株主総会」実況まとめ http://togetter.com/li/155198

分断線は入り組んでおり、連帯することも難しい。ならばあらゆる格差と分断のなかで、他人に食い物にされず他人を食い物にせず、何とかして各人が内戦を生き延びてください、としかいえない。

FLAME / FRAME ダブル・フレーム

Flame〈揺らめく焔・融けゆく光〉、Frame〈映画の構造、その解体〉2つの視点から、映画の本質にラディカルに迫る60・70年代の短編実験映画を特集上映します。

■会場:同志社大学寒梅館クローバーホール
問い合わせ:同志社大学今出川校地学生支援課 075-251-3270
http://www.doshisha.ac.jp/students/support2/kaprog/clover/

6月28日(火) 18:00開場/入場無料/ビデオ上映
18:30 [Flame]
パット・オニール 〈7362〉10min 1965-67   
クルト・クレン〈4/61 Mauern Pos.-Neg. und Weg〉6:09min 1961 , 〈17/68 Grun-Rot〉2:56min 1968, 〈32/76 An W+B〉7:42min 1976
マルコム・レグライス 〈Berlin Horse〉8min 1970

19:20 [Frame]
クルト・クレン〈3/60 Baume im Herbst〉5:03min 1960
飯村隆彦〈1秒間24コマ〉10:35min 1975-78, 〈1コマの長さ〉11min 1977
デイヴィッド・クロスウェイト〈The Man With The Movie Camera〉8min 1973
マルコム・レグライス〈Little Dog For Roger〉12min 1968

大体の作品は持っているので、上映も観ずにプログラム意図を想像してみると、この「Flame:揺らめく焔・融けゆく光」と「Frame:映画の構造、その解体」という対称的な括りは、前者がフレーム内部の光が描くイメージの問題として、後者が1秒間24フレームの運動がもたらす映画的メカニズムの問題として浮かび上がる。

まず前者は「揺らめく焔・融けゆく光」というタイトルのとおり、オニール の「7362」におけるシンメトリーでグラフィカルな抽象性によってはじまり、クレンの「4/61 Mauern Pos.-Neg. und Weg」「17/68 Grun-Rot」「32/76 An W+B」における現実的物質(岩肌、瓶、風景)のイメージ――その輪郭の抽象化へと繋げられる。そして揺らめく光は、レグライスの「Berlin Horse」におけるイメージ変換の果ての眩い光彩へと至る。後者は「映画の構造、その解体」というタイトルが示すように、木々を捉えたショットを複雑に解体・再構成してみせたクレンの「3/60 Baume im Herbst」によってはじまる。そして、飯村の「1秒間24コマ」と「1コマの長さ」は、映写機という機械が生成する映画的時間を数学的な構造によって厳密に計測することで、映画的時間の幻惑性を暴き出す(そこで観客は数学的な構造をカウントしながら映画を観ることになる)。続いてのクロスウェイトの「The Man With The Movie Camera」では、二枚の鏡によって撮影行為の場における関係性が浮かび上がってくる。最後にレグライスの「Little Dog For Roger」において、フィルムが流れることによって生成される運動が映しだされることによって、通常の映画においては潜在化されている映画的メカニズムが前景化する。

これは何とも格好良い、ラジカルなプログラムだと思う。現在の日本でクルト・クレンを上映しようと考える事自体がまず素晴らしい。そこに飯村隆彦を掛け合わせるとか、これまた素晴らしい。しかも無料とか、素晴らし過ぎるよ。こちらも開催が迫ったので再浮上。

オノ・ヨーコの映像作品

オノ・ヨーコさん 女性支援を
ニューヨークの国連本部では、配偶者を失って経済面や精神面で苦しんでいる女性への支援の必要性を国際社会に訴えようと、故ジョン・レノンさんの妻で、芸術家のオノ・ヨーコさんが制作した映像作品が披露されました。
国連は、去年の総会で、6月23日を配偶者を失って経済面や精神面で苦しんでいる女性への支援を呼びかける日に定めました。これに合わせてオノ・ヨーコさんが制作した作品は、国連の総会議場の外壁をスクリーンの代わりにして、高さと幅が10メートルほどの女性の写真や肖像画が3秒ごとに現れるものです。作品のお披露目に合わせてオノ・ヨーコさんは、国連本部で記者会見し、「私も最愛の人を失った苦しみを知っている一人だ。しかし、配偶者を失った女性のために、できることがあると思った」と述べました。国連によりますと、全世界にはおよそ2億4500万人の配偶者を失った女性がいて、このおよそ半数が極度の貧困に苦しんでいるということです。国連本部では、23日、各国の代表やNGO関係者らが出席して、国際社会としての対応策を話し合う会議が開かれます。(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110623/t10013713851000.html

国連のサイト。
http://www.un.org/en/events/widowsday/

実験映画っていう言葉は使われてなくても、どうしてもオノ・ヨーコの過去の実験映画の延長線上で考えてしまうよな。「NHKのニュースで実験映画が取り扱われた!」ということで解釈しておこう。以下は公式サイト。作品のイメージあり。
http://imaginepeace.com/archives/15335

Angus Maclise |Dreamweapon


日頃お世話になっているオメガポイントの新入荷情報からたどって知った。NYのBoo-Hoorayというギャラリーで開催されたAngus Macliseの回顧展。ギャラリーの公式プレヴューより。
http://www.boo-hooray.com/dreamweapon/the-art–life-of-angus-maclise-1938-1979/

これは強烈な展覧会だ。さっそく「Dreamweapon I」と「Dreamweapon III」、そしてカタログをオーダーした。Discogsによると、「Dreamweapon II」なる怪しげなCDRもリリースされていたようだ…。