Der Blutharsch And The Infinite Church Of The Leading Hand + Aluk Todolo – Untitled


(WKN, LP)

Der BlutharschのレーベルからリリースされたDer Blutharsch And The Infinite Church Of The Leading Hand + Aluk Todoloという名義のレコードであるが、スプリット盤かと思いきや、完全なコラボレーション作品だったのには意表を突かれた。Blutharschのレコードはいつもそうなのだが、曲名もクレジット表記も全くないので、両バンドの役割が不明という状態。しかし、音楽的な特徴が明確に表れているので、一聴してみれば分かる人にはすぐ分かる。Aluk Todoloによるドゥームメタル/ドローンアンビエントとジャーマンロックを掛け合わせたような、重々しく反復するリズムと、蠢くようなギターノイズは、時としてGuruGuruのUFOを連想させる。そして、そこに覆い被さる旋律やヴォーカル(ただしヴォーカル入りは一曲のみ。それ以外はインスト曲)は明らかにBlutharschのそれ。しかも初期のBlutharschを思い起こさせる無国籍的な国歌や民謡のような旋律が、かなり強調されている。近年のダークポップなBlutharschのラインを維持しながらも、初期のBlutharschらしさも戻ってきている。重々しいリズムのあるBlutharschも良いし、ヴォーカル入りのAluk Todoloも良いな…と、それぞれのバンドの意外な側面を知ることができた。

しかし気になるのだが、どうやってこのコラボレーションが成立したのだろうか。Aluk TodoloはSunn O)))の流行に乗り遅れたようなタイミングで登場したうえに、Utech RecordsやAjna Offensiveのようなクセの強いレーベルからレコードをリリースしたためか、所謂ドゥームメタル/ドローンアンビエントのシーンとは切り離されているような印象がある。AJNA Offensiveはノイズ界隈のリリースも行っていた特異なレーベルなので、恐らくその辺りからBlutharschのようなネオフォーク〜ダークポップに繋がる切っ掛けがあったのだろう。ちなみにマスタリングはWerkraumのAxel Frankが担当している。このコラボレーションは大当たりだと思うので、今後も継続を熱烈に希望したい。

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