覚え書き

泊原発3号機、北海道知事16日営業運転容認へ(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110815-OYT1T00654.htm

「泊原発の営業運転前に安全策を」 北大教授ら緊急声明(朝日)
http://www.asahi.com/national/update/0815/TKY201108150248.html

泊原発3号機:無条件の再開容認に反対 道内の大学教授ら50人が声明(毎日)
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20110816hog00m040001000c.html

どうして安全対策を前倒しで進めて、それが完了するまで待つことができないのかと思ったが、結論在りきの不毛な話だった。結局、現状の経済・生活水準を維持するのが優先事項であり、それは経済優先の視点においては正しい。しかし、それは現実社会の一側面を評価しているに過ぎない。素晴らしい、反吐が出る。

そうならないことを強く願うが、将来、北海道に取り返しのつかないことが起った時に、高橋はるみ知事の責任が問われることはあるのだろうか。福島県佐藤雄平知事の責任すら追及されない現状では、言うまでもないことか。恐らく今この時点で、将来的な増設を含めた他の電源設備での不足分カバーを検討することもなく、厳密な安全対策に取り組む態度も見せないのならば、この先もずっとこのままだ。ちなみに泊村の歳入総額において、57%を電源三法交付金と北電からの税収が占めるそうだ(朝日新聞のサイトで見られなくなっているので、転載から)。これもまた分断線だ。リスクを被るのは全道であるといえるのに、地元四町村との同意形成に道民の意思を代表させることが出来るのか。
(以上、8/16に投稿)

追記(8/17):
泊原発3号機、営業運転に…保安院が検査終了証(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110817-OYT1T00714.htm

泊3号機、営業運転を再開 再稼働問題、波及限定的か(共同)
http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011081701000728.html

今この時点で無条件の営業運転再開を行うことが、今後どのような方針で安全対策や代替エネルギー問題に取り組むつもりなのか、その姿勢を如実に物語っている気がして、全く信頼感を持つことが出来ない。“既に起動してフル稼働しているため運転中と見なす”という前提も、結論在りきで条件を弄んでいるだけではないのかと思える。今後はストレステスト2次評価が控えている訳だが、こういう姿勢の相手をどれほど信頼できるのか疑問だ。少なくとも「国には、安全対策に万全を期し、丁寧に対応するよう強く求める」という他人任せの発言から、高橋はるみ知事に、道独自の安全対策を講じる意思や責任の自覚がないことはよく分かった。他の原発の再稼働問題において、都合よく先例にされかねないことを懸念する。

ところで、読売の報道によると「原発から半径10キロ圏内の4町村から異論はなかった」そうだ。電源三法交付金を背景とした賛意にどれほどの意味が?

追記(8/18):
知事 泊同意 安全と言い切れるのか(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/312503.html

その後の地元の報道。そのとおり、政治的な責任は明白に高橋はるみ知事本人にある。参考までに北電の電源設備の構成比の推移と、発電電力量の構成比の推移。前者においては原子力発電は25%である。毎日の報道における知事の一問一答での「原発が道民の電力供給の4割を現に占めている」という発言は、あくまで後者に依拠していることも一応知っておく必要があるかと。いろいろと錯覚しないために。

それにしても、原発が止まると経済が大変なことになると主張する人は、他の電源設備で不足分をカバーした場合、もしくは他の発電所を増設した場合の試算をどれほど厳密に行っているのだろうか(試算の結果として、やむを得ない部分を過渡的に原子力に頼るというのであればまだ理解できる)。リスクを上回る、原子力でなければならない絶対的な理由とは何だろう。不思議だ。

早くもTwitterで「#高橋はるみリコール」ハッシュタグが登場したらしい。確かにデモよりかよっぽど有効かもね。

追記(8/26):
で、やっぱりこれだ。

北海道電力 泊原発で社員にメール(NHK)
「北海道電力は、26日夜、記者会見し、3年前に泊原子力発電所のプルサーマル計画を巡るシンポジウムが開かれた際、社員に対し、シンポジウムに出席して計画を推進する意見を述べるよう呼びかけるメールを送っていたことを明らかにし、メールが送られた経緯などについて調査を進める考えを示しました。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110826/t10015183271000.html

追記(8/27):
続報。

泊再稼働に打撃 北電やらせ指示 プルサーマル白紙も 道・道議会は態度硬化(北海道新聞)
「北海道電力泊原発(後志管内泊村)3号機のプルサーマル計画に関する2008年10月のシンポジウムで、同社が社員に対し、会場で計画推進の意見を述べるよう促す「やらせ」をメールで指示していたことが発覚した。北電がプルサーマル実現のため世論を操作していたといえ、道などは態度を硬化。計画自体が宙に浮く可能性も出てきた。原発全体の信頼にもひびが入り、定期検査で停止中の1、2号機の再稼働にも大きな影響を与えそうだ。」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20110827-OYT8T00014.htm

プルサーマル計画シンポ、北電「やらせメール」認める(読売)
「北海道電力は26日、泊原子力発電所3号機(北海道泊村)のプルサーマル計画を巡る2008年の公開シンポジウムで、同社が社員に計画推進の意見を出すようメールで呼びかけていたと発表した。共産党北海道委員会が8月中旬に北電関係者からメールを入手し、同日に記者会見して公表したことを受け、同社が社内調査して判明した。」
「北電は1999年10月にも、道が実施した泊原発3号機の増設についての道民説明会と意見募集の際、社員に賛成意見を出すよう文書で指示していた。文書は説明会の地元支店から出席する社員数を「20~25人」などと割り当て、「老若男女のバランスを良く考えて選定する」などと書かれていた。」
「意見募集では、「主婦の立場から原子力は必要だとこの頃考えています」など、“ひな型”となる例文を提示し、5000件の賛成意見提出を目標に、「社員を通じて知人、友人にお願いする」と呼びかけていた。」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20110827-OYT8T00014.htm

追記(9/10):
続報。
北電また「やらせ」…ご意見聴く会へ賛成要請(読売)
「北海道電力が泊原子力発電所(北海道泊村)に3号機(出力91・2万キロ・ワット)を建設する計画を進めていた2000年3月、複数の周辺住民に対し、道主催の会合に出席して計画に賛成する意見を表明するよう要請していたことが9日、わかった。
 複数の出席者が証言した。北電を巡っては、道などが08年10月に催した3号機へのプルサーマル計画導入に関するシンポジウムで、社員に計画推進の意見を出すようメールで依頼していたことが判明しており、「やらせ」工作が常態化していた疑いが強まった。」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110910-OYT1T00128.htm

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