Technicolor Skull – Technicolor Skull

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( Ajna Offensive / LP )

ブライアン・バトラーによるギターに、実験映画作家として知られるケネス・アンガーの操るテルミンが混ざり合った、擬似宗教的なノイズユニット Technicolor Skull のファーストLP。片面のみの為に収録時間は短いが、音楽の密度は高い。不定形に蠢くドローンのうえで、ギターノイズと、荒涼とした印象を与える無機質なテルミンの電子音が浮遊する——というのが基本的な内容。中盤以降はフリーキーに打ち鳴らされるドラムや、弦楽器などの各種の音響の断片が加えられてゆき、儀式的な高揚感を聴く者に与える。

リリース元はブラックメタルとノイズの重なり合う領域に踏み込んでいるといえるレーベル Ajna Offensive である。アンガーの映画と同じく、これもまたある種の「低さ」に踏み込んだ音楽であると言えるだろう。この辺りのことについては先日のポストで触れたので繰返さない。2011年11月19日のMOCA(ロサンゼルス現代美術館)でのパフォーマンスに合わせてリリースされた。片面レッドヴィニール、666枚限定。

しかし、実験映画と高内容な実験的音楽が繋がるのは気分が良いな。多くの場合、実験映画と音楽の関係は適当かつ残念なものであるから。

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