Makino Takashi Open Experimental Night

牧野貴が、最新作の国内初上映を行うらしい。


Makino Takashi Open Experimental Night
日時:4月21日(土)18:30開場/19:00上映開始
料金:¥2,000(+1ドリンク別¥500)完全予約制30名/当日立見席若干有り
会場:UPLINK「Room」
http://www.uplink.co.jp/gallery/log/004394.php

この日は、初期(といっても、たった七年前)の作品である『The Intimate Stars』(2005年/35分)と、『2012 act.2』(2012年/25分)が上映される。『2012』は上映されるたびにその姿を変えてゆく作品であり、サウンドも牧野本人がライブで演奏するということらしい(第一回目の上映は3月にマドリッドにおいて行われた)。上映空間において生成される映画というアプローチに、少なくともこの一年間、牧野は取り組んでいくということか。

思えば現在まで牧野は、音楽家との共同作業によって映画を制作することを重要視してきたが、それはイメージとサウンドと異質なままに対立させることを意図したものであったといえる。それによって映画は、多義的な変質の契機をそのなかに抱え込むことになる。

その牧野が、半年程前に、「今度は自分自身で映画にサウンドを付ける」と言い出した時には、内心、固定的な映画に向かうようなことにならなければいいけど…と思った。しかし、このアプローチで来ると聞いたとき、これは「+京都」における田巻とのフィルム・ライブパフォーマンスの延長線上にある試みになりそうだと、私はある種の安堵感と期待感を覚えた。という訳で、牧野がこの日、どのような映画の生成を見せてくれるのか、立ち会って確認してみてほしい。それは、その時その場所で、一度しか起こらない生成になるだろうと思う。

蟷螂の斧

松本俊夫の新作『蟷螂の斧』がいよいよ公開されるようだ。

4/28(土):19:00-23:00 @KCUAナイト(ART KYOTO 2012連携企画)
松本俊夫新作オムニバス三部作上映会《蟷螂の斧》
ゲスト:松本俊夫、建畠晢(京都市立芸術大学学長)

京芸Transmit Program #3 「Mètis -戦う美術-」の関連イベントとして上映されるようです。(リンクの一番下を参照。)
http://www.kcua.ac.jp/gallery/exihibition/2328.html

2010年に、松本俊夫の企画・構成によって集められた6名の映像作家によるオムニバス映画 『見るということ』という作品が公開されていたが、ご記憶だろうか。新作『蟷螂の斧』は、それを発展させた作品であり、作家本人の談によると、『見るということ』を第一部に取り込んだかたちで、三部構成の長編作品として構成されているらしい。第二部は、第一部と同じく何名かの映像作家によるオムニバス形式によって制作されており、第三部は、松本俊夫が第一部・第二部を素材として再構成したものになっているそうだ。そこで松本俊夫という主体は綻び、溶解してゆく。これは外部としての——異物としての他者を、作家主体の内部へ呼び込むことに他ならない。そのような意図せぬ外部性の導入とは、松本が『映像の発見』から掲げてきた方法論の本質であり、その点において松本のアプローチは今なお一貫している。これは花田清輝的な楕円の思想とも通底するものである。

とまあ、いろいろ述べながらも、まだ未見なのだが。