風景/仮象―ジェームス・ベニング特集

《風景/仮象―ジェームス・ベニング特集》
現代アメリカの実験映画の最前線を走り続ける作家、ジェームス・ベニングの近作を上映。2009年よりハイビジョン撮影による制作に移行し、新たなフェーズへ突入したベニングの映画に、今こそ対峙したい。
http://www.doshisha.ac.jp/students/support2/kaprog/wot/

11月8日(木)

16:00 『ルール』Ruhr(2009年/ドイツ/121分/カラー)
『ルール』は、ベニングが始めてアメリカ国外で撮影した作品であり、ルール地方へ向けられた一アメリカ人アーティストの眼差しである。デュイスブルクをはじめ、彼は幾度もの旅で、かつての労働強化地帯を訪れる。ベニングにとっての文化と労働の定義が、常に作品の中心に据えられている:それは、労働から立ち現れる文化、文化と芸術を生み出す労働、社会にとっての文化の定義を決定づける、芸術作品としての労働といったものである。

18:30 『ナイトフォール』Nightfall(2012年/アメリカ/98分/カラー)*日本初上映
本作は、昼から夜へと移ろいゆく、リアルタイムの光にまつわる作品である。カリフォルニア・シエラネバダ山脈の高地にある森の中で撮影された。

料金:一般1300円、Hardience会員・他大学生1000円
*1日通し券/入替なし

京都の同志社大学で開催される上映会「風景/仮象 ジェームス・ベニング特集」の配布物のために、短い文章を書きました。現代アメリカ実験映画の代表的作家の一人であるジェームス・ベニングの近作を上映する興味深い企画です。ベニングの風景映画を、情緒的な眼差しにおいてではなく、観るということを問い直す冷徹な分析者の視線において捉えようとする企画者の心意気に共感します。『ルール』は去年の恵比寿映像祭で国内上映済みですが、『ナイトフォール』は国内初上映です。かなり極端な作品なのでキツいところもあるかもしれませんが、この作品を注視することは、観るということの意味を問い直す契機になるはずですので、お近くの方は是非。

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