NHKスペシャル|シリーズ東日本大震災救えなかった命~双葉病院 50人の死~

福島第一原発から4.5キロ、寝たきりの高齢者130人が入院し地域医療の中核を担っていた「双葉病院」。原発事故から3日の間、病院と病院に併設される介護老人保健施設に寝たきりの高齢者が取り残され、その後の3週間で50人が亡くなった。将来、必ず起こる巨大複合災害でも同じ惨劇が繰り返されるのではないか、「50人の死」は、震災から1年以上がたった今も、社会に大きな波紋を投げかけている。今回、NHKは、双葉病院のスタッフをはじめ、県の職員、遺族など、50人の死に関わった人々の証言や医療記録、関係者のメモや写真などを得た。番組では、どうすれば助けられたのか自問自答を続ける関係者たちの証言と、各地で始まった対策など波紋の広がりを重層的に組み合わせ描く。そして、わたしたちが次の複合災害に直面したとき何が求められるのか、考察していく。

職場のテレビで観たけど、番組のコンセプトが私の予想と違ったのだろう、地震も原発事故も一緒くたにまとめて「災害」として取り扱い、次の災害へ向けて医療機関の備えをどうすべきか提起するものだった。それはそれで重要なのだが、原発事故を「災害」として括られると違和感がある。避けようのない自然災害と、社会的・組織的な人災は、全く性質が異なるものであり、たとえ番組のコンセプトが異なっていたとしても、区別しておくべきものではなかったか。双葉病院については、この誤報の件もあわせて貼っておく。

引用元: NHKスペシャル|シリーズ東日本大震災救えなかった命~双葉病院 50人の死~.

Advertisements

12月の上映イベント

12月は、各地で興味深い上映イベントが続きます。以下まとめて転載。

+ Tokyo Exhibition / 東京展
http://plusscreening.org/?cat=4
http://shinsekai9.jp/2012/12/09/plus/
日時:2012年12月9日(日)開場18:00 開始19:00
会場:音楽実験室・新世界
入場料:¥1,500 + 1drink
企画:鎌田英嗣 / Eiji Kamada , +(plus)



上映作品 / screening

while we are here (15min,2009)

sound colleen (cecil schott)

image 牧野貴 / Makino Takashi



INITIAL VAPOR (12min,2012)
image&sound 葉山嶺 / Rei Hayama



EMBLEM (16min,2012)

image&sound 葉山嶺 / Rei Hayama



Sailing across images (15min, 2012)

music 秋山徹次+中村としまる Tetuzi Akiyama + Toshimaru Nakamura

film 田巻真寛 / Shinkan Tamaki



A Child Goes Burying Dead Insects (12min,8mm film,2009)

image&sound 葉山嶺 / Rei Hayama



ライブパフォーマンス / Live performance

Africa DUB by 田巻真寛 / Shinkan Tamaki

the intimate stars 2012 by 牧野貴 / Makino Takashi

——————————————————

第17回 アートフィルム・フェスティバル
http://www.aac.pref.aichi.jp/bunjyo/jishyu/2012/12aff/index.html#schedule

会期:2012年12月4日(火)~16日(日)※12月10日(月)は休館
会場:愛知芸術文化センター12階 アートスペースA
料金:入場無料

「アートフィルム・フェスティバル」は、映像表現の先端的な動向を、既存のジャンル区分に捕らわれない横断的な、独自の視点から作品をセレクトする、特集形式の上映会です。今回は、映像と様々なジャンルのアートが交錯する地点に立ち上がる表現として、アート系ドキュメンタリーや実験的な映像作品に着目し、近年の傑作や意欲作を特集します。
また実験映画からドキュメンタリー、劇映画まで、幅広いジャンルを横断する活動を続けてきた、映像作家の第一人者・松本俊夫が手掛けたオムニバス企画「蟷螂の斧」三部作が完結したことを受け、本三部作を一挙上映するとともに、これに関連して70~80年代の初期ビデオ・アート作品を考察するプログラムを組みます。
さらに、愛知芸術文化センターが開館以来取り組んできた、「身体」をテーマとする実験的な映像作品を自主制作する試み 「オリジナル映像作品」では、シリーズとしては初となる美術家が手掛けた映像作品、森弘治 『Case Study』(2012年)のプレミエ上映を行います。

【特集1 フランス・ドキュメンタリー・セレクション2012】
12月4日(火)
17:00
・ジャック・リシャール 『アンリ・ラングロワ~ファントム・オブ・シネマテーク~』
(2004年、210分)*英語字幕あり

12月5日(水)
18:00
・セバスチャン・オルス 『フランドルの人』
(2006年、52分)*英語字幕あり
19:00
・ジャン=アンドレ・フィエスキ 『「夏物語」ができるまで』
(2005年、90分)*英語字幕あり
 
12月6日(木)
18:00
・マリー・ロジエ 『ジェネシスとレディ・ジェイのバラッド』
(2011年、72分)*英語作品
19:20
・ピップ・チョードロフ 『フリー・ラディカルズ - 実験映画の歴史』
(2010年、82分)*英語字幕あり

12月7日(金)
18:30
・ミシェル・トゥータン 『ウィリー・ロニ、カメラマンの自画像』
(2003年、55分)*英語字幕あり
19:30
・ジル・クーデール、セバスチャン・プルート 『イベール』
(2004年、52分)*英語字幕あり

12月8日(土)
13:30
・パトリック・カザルス 『ルーベン・マムーリアン ブロードウェーの黄金時代とハリウッド』
(2006年、64分) *英・仏語作品 
14:50
・フレデリック・ワイズマン 『パリ・オペラ座のすべて』
(2009年、158分) *英語字幕あり
17:40
・オリビエ・アサイヤス 『エルドラド-プレルジョカージュ』
(2008年、90分) *英語字幕あり  

【特集2 松本俊夫 「蟷螂の斧」三部作一挙上映+初期ビデオ・アート探求】
12月9日(日)
13:30
・松本俊夫 「蟷螂の斧」『見るということ』
(2009年、95分、DVD)参加作家:加藤到、狩野志歩、前田真二郎、稲垣佳奈子、奥野邦利、大木裕之
15:15
・松本俊夫 「蟷螂の斧」『記憶巡礼』
(2011年、52分、DVD) *愛知初上映 参加作家:稲垣佳奈子、狩野志歩、奥野邦利、大木裕之、小沢剛 
・松本俊夫 「蟷螂の斧」『万象無情』
(2012年、35分、DVD) *愛知初上映 参加作家:タノタイガ、稲垣佳奈子、大木裕之、奥野邦利、田中廣太郎
17:00 
・瀧健太郎 『キカイデミルコト-日本のビデオアートの先駆者たち-』
(2012年、80分、HDV / Blu-ray上映) *愛知初上映

12月11日(火)
17:30
・松本俊夫作品集 *すべてビデオ
 『モナ・リザ』(1973年、3分)
 『エニグマ 謎』(1978年、3分)
 『リレーション 関係』(1982年、10分)
 『シフト 断層』(1982年、9分)
 『エングラム 記憶痕跡』(1987年、15分)
 『トラウマ』(1989年、18分)
 『ディシミュレーション 偽装』(1992年、20分)
19:00
・松本俊夫 「蟷螂の斧」『見るということ』
(2009年、95分、DVD)〈再映〉

12月12日(水)
17:40
・瀧健太郎 『キカイデミルコト-日本のビデオアートの先駆者たち-』
(2012年、80分、HDV / Blu-ray上映)〈再映〉
19:10
・松本俊夫 「蟷螂の斧」『記憶巡礼』
(2011年、52分、DVD)〈再映〉
・松本俊夫 「蟷螂の斧」『万象無情』
(2012年、35分、DVD)〈再映〉

【特集3 愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品アンコール上映】
12月13日(木)
18:30
・石田尚志 『フーガの技法』
(2001年、20分、16mm、シリーズ第10弾)
19:00
・大木裕之 『3+1』
(1997年、82分、16mm、シリーズ第6弾)

12月14日(金)
18:15
・辻直之 『影の子供』
(2006年、18分、16mm、シリーズ第15弾)
18:45
・園子温 『うつしみ』
(1999年、116分、16mm、シリーズ第8弾)

12月15日(土)
17:00
「特別企画1 愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品 牧野貴『Generator』アンコール+『2012』ライブ上映」
・牧野貴 『Generator』
(2011年、20分、HDCAM、シリーズ第20弾)
・牧野貴 『2012 act.7』
(2012年、約35分、HDCAM)*ライブ上映、愛知初上映

12月16日(日)
13:30
「特別企画2「生誕150年記念 クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」展開催記念特別上映」
・ラウル・ルイス 『クリムト』
(2006年、97分、35mm / DVD上映、日本語字幕付、R-15指定)
15:30
「特別企画3 愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品最新第21弾プレミエ上映」
・森弘治 『Case Study』
(2012年、25分)

停電

深夜二時過ぎ、職場に残っていて停電に遭遇。無人の大教室で仕事してたので滅茶苦茶びっくりした。ちなみに外は極寒です…。仕方ないのでiPhoneからテザリングでネットにつなぐ。ありがとうau。

外を見ると街灯の明かりがついているところもあるので、市内全域ではなく、職場近辺だけかもしれない(←結構広範囲だったみたいです)。室温が下がりつつある真っ暗な研究室で復旧を待っている訳だが、何故か原発推進の人たちの「北海道は停電になったら凍死者が出る、だから泊原発を動かそう」といった類いの、他人の事情をダシにした恣意的な発言を思い出してしまい、無性に腹が立ってきた。これとか。原発関係ないだろ。

暗闇の登別「泊原発なければ冬乗り切れぬ」 北海道大規模停電ルポ
2012.11.29 21:48
「暴風雪の影響で北海道登別市などの大規模停電被害は29日も続いた。北海道を代表する観光地、登別の温泉街はひっそりと静まりかえり、夜のとばりが降りると信号も消えた街を暗闇が覆った。衆院選を戦う各党に「脱原発」の動きが目立つ中、ひとたび大規模停電に陥れば市民生活が脅かされる現実を見せつけている。」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121129/dst12112921550009-n1.htm

と、思っているうちに復旧。ご苦労様です。

道新

職場の社会学の先生と一緒に、地域の問題を社会学的な視座から映像によって提起してみようという講義を夏にやったんですが、それについての記事が道新に載ったとのことです。学生に幌延の問題を考えてもらうという意味で、大変良かったと思いますが、写真が……。
horo

稚内北星学園大生6人 幌延「核のごみ」記録映画に

 「稚内北星学園大(佐々木政憲学長、150人)の学生が、幌延町の放射性廃棄物の処分問題をテーマにした記録映画「幌延問題と暮らして 放射性廃棄物地層処分と地域」を制作した。
 幌延町は1980年代以降、原子力関連施設の誘致に取り組み、2001年に研究施設「幌延深地層センター」が開所。約20年に限って地層研究を行っているが、一部町民には高レベル放射性廃棄物の最終処分場の誘致待望論もある。
 映画は同大地域創造学科の斉藤吉広教授と情報メディア学科の阪本裕文講師による集中講義「地域社会と映像」に参加した2〜4年生の6人が作った。「映像を通じ社会問題を提起する」を目標に、8月に幌延町で「核のごみ」受け入れ反対活動を続ける酪農業川上幸男さんと、鷲見悟町議を取材した。
 香川県から移住し、長年、反対運動に取り組む川上さんが「当初、この酪農地帯に廃棄物を持ってくるという町の発言に、脳みそがパンクするくらい腹を立てた」と振り返る。鷲見さんは、地域経済や振興策の視点から町を語る。インタビューの合間には牛舎や町の風景を組み込んだ。(後略)」
(北海道新聞 平成24年12月1日)

昨日の読書

九時起床。布団にくるまったまま、ネットでニュースをチェックして、メーラーとRSSリーダーとタイムラインにも目を通す。そして、Expcinemaのサイトで知ったポンピドゥーからの実験映画のコンピレーションDVDを3枚さくっとオーダー。送料込みで80ユーロくらい。しばらくしてソファーから起きだして、駐車場の雪掻きを行ってから、散歩がてら少し離れたところにある海岸沿いのコンビニまで歩いて行き買い物。もうすっかり雪道だが、昨日降った分の雪が固まっていないので歩きやすい。そして、買い物を終えて家に戻ってから、軽く昼食。その後、数日前から読み始めたウルリッヒ・ベックの「危険社会」の続きを読み進める。

51PZM0C8Y6L._SL500_
はじめは「富の分配と危険の分配って別物なのか?」と疑問を抱えながら読んでいたが、最後まで読み終えて納得した。この二つは基本的に異なるものであり、「富の分配」は不平等で階級的なものだが、「危険の分配」は平等で社会全体に及ぶ(ただし階級的なものは消えていない)。また、産業社会から危険社会への移行は、労働市場条件下で人々の個人化とも結びついている(そこでは様々なリスクが個人化される)。そのような危険社会が形成されたのは、科学・経済の近代化や進歩の追求といったサブ政治システムの考え方が、民主主義的に正当化されない状態のまま、政治システムそのものになったため——要するに非政治的なものが政治化したため——といったところか。趣味の読書なので適当な読み方だけど、原発事故以降の国内状況にあてはめられる部分も多い。例えばサブ政治システムの言説が「年間何msvまで大丈夫、キロあたり何ベクレルまで大丈夫」などの文言で垂れ流されるのは、嫌という程見てきた。それは科学者の論理であり、経営者の論理である。その効率化の論理は、民主主義的承認のプロセスとは無縁のまま作動している。