MoMAK Films 2013 戦後前衛運動と映画:松本俊夫・勅使河原宏

MoMAK Films 2013 戦後前衛運動と映画:松本俊夫・勅使河原宏
2013年4月20日(土)・21日(日)
http://www.momak.go.jp/Japanese/films/2013/momakFilms1.html

京都国立近代美術館開館50周年記念として、戦後前衛映画運動の旗手であった松本俊夫(1932-)と勅使河原宏(1927-2001)の作品を特集し、当時の豊饒なアートシーンを検証する。東大美学卒の松本、現・東京藝大卒の勅使河原ともに、ジャンル横断とパラダイムシフトを提起する前衛的な作品群を発表し、草月アートセンターなど前衛芸術運動の拠点形成にも貢献。松本俊夫特集では、『つぶれかかった右眼のために』をオリジナルの16mm三面映写で上映し、氏の講演も開催。会場情報と料金については、こちら

4月20日(土)14:00-14:50
・『銀輪』1955年(新理研映画)[デジタル復元版・アナログ三色合成版](12分・35mm・カラー)
「実験工房」のメンバー山口勝弘、北代省三、武満徹と、円谷英二の協力を得た、日本の実験映画史上伝説的な作品。自転車へのあこがれを幻想的に表現したシネポエムで、日本自転車工業会の海外PR映画。

・『石の詩』 1963年(東京放送=東京テレビ映画)(24分・16mm・白黒)
TBSのドキュメンタリー番組からの委嘱作。石切り場を撮ったアーネスト・サトウの写真を再構成し、スチルの石から生命の躍動感の表出を試みた。クリス・マルケルやジョルジュ・サドゥールらに高く評価された。

・『つぶれかかった右眼のために』1968年(13分・16mm・3面映写上映)
激動の1968年を、複数の映像の相互関係で表現しようと、日本初の3面映写を採用したエクスパンデッド・シネマ(拡張映画)。草月アートセンターでの初映時には、フラッシュをたいてスクリーン外にも混沌状態を起こすパフォーマンスを伴った。

・監督映画上映記念 松本俊夫氏によるアフタートーク
松本俊夫氏(映画監督)[聞き手]川村健一郎(立命館大学映像学部准教授)
日時:2013年4月20日(土)午後3時~4時30分
会場:京都国立近代美術館1階講堂
定員:100名
※聴講は当日の上映作品を鑑賞される方に限ります。アフタートークの整理券は、当日13時30分からの上映会入場券販売と同時に希望者に配布します。

4月21日(日)14:00-15:35
・『北齋』1953年(青年ぷろだくしょん)(23分・35mm・白黒)
勅使河原の映画監督第一作。本作は当初、瀧口修造、宮島義勇らが発足した日本美術映画研究会の第1回作として撮影されたが、途中で資金難に陥り、素材を購入した青年ぷろだくしょんが新たな視点で完成させた。

・『アントニー・ガウディー』1984年(勅使河原プロダクション)(72分・35mm・カラー)
巨大建造物サグラダ・ファミリアの建築過程を追ったドキュメンタリー。1983年に撮影した35mm映像に、1959年に勅使河原が撮影した16mmのフッテージを挿入し、二つの映像の落差を通して時間の重みを表現した。

4月21日(日)16:00-17:37
・『おとし穴』1962年(勅使河原プロダクション)(97分・35mm・白黒)
勅使河原の初の長編劇映画監督作で、ATGの日本映画配給第一弾。炭鉱で起きた殺人事件をめぐる物語。安部公房が自身のTVドラマ「煉獄」を脚本化し、音楽も含め、前衛的表現はまさに60年代芸術の先端を告げた。

今週末、京都国立近代美術館にて松本俊夫(4月20日)と勅使河原宏(4月21日)の上映会と、松本俊夫氏のトーク(4月20日)が行われます。企画・聞き手は立命館大学の川村健一郎氏なので、しっかりとしたオーラルヒストリーを聴くことができるはずです。ちなみに川村氏が書かれた50年代の記録映画と松本俊夫についての論文「戦争責任論と1950年代の記録映画」で扱われていた問題は、60年代の実験映画なんかを語る前提として必読だと思うんですよ、本気で。

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