表象文化論学会第8回大会

恐ろしいことに、リピット水田堯氏や水戸芸の竹久侑氏といった方々とご一緒に、表象文化論学会第8回大会にて「映像のポストメディウム的条件」と題されたシンポジウムを行うことになった。このところ酸っぱい匂いのするプリントや、ノイズだらけのビデオや、ボロボロになったガリ版刷りのメモなどの資料に逃避し、耽溺していたところを叩き起こされたような感じで…。まあ自分に出来ることは、シンポジウムのテーマに供することができる映像資料を(少しばかりの歴史的注釈を付けたうえで)提示して、それを今回のテーマとなっているクラウス以降の文脈において検討してもらうことくらいだろう。このシンポジウムを機会に、実験映画やビデオアートといった実験映像に対しての、表象文化論的なポジションからの批判を拝聴できればと思います。

リピット氏は実験映画にもお詳しいので、狭い意味でのガチな実験映画談義もしたいけど、テーマと関係なくなりそうなので、それはまたの機会にとっておきます。次のプログラムの「研究発表2:ディスプレイという意識――表現の場の概念をめぐって」も、とても楽しみ。

第8回大会プログラム
日時:2013年6月29日(土)/6月30日(日)
場所:関西大学千里山キャンパス 第1学舎
参加費:会員=無料/非会員=1000円(2日間通し)
http://www.repre.org/conventions/8/

6月29日(土) 第1学舎1号館
13:00-15:30 第1学舎1号館A504教室
シンポジウム「映像のポストメディウム的条件」
パネリスト:
阪本裕文(稚内北星学園大学)
竹久侑(水戸芸術館現代美術センター)
リピット水田堯(南カリフォルニア大学)
司会:
門林岳史(関西大学)

16:00-18:00 研究発表(1日目)
研究発表1:フォネーとロゴスのあいだ――古代から近代にいたる祝祭と「声」
・personale/per-sonareの詩学――ギリシア悲劇における「声」の出現をめぐって/佐藤真理恵(京都大学)
・不在を運ぶ「声」と聖なる表象――聖史劇における異言、命名、喚問/杉山博昭(京都教育大学)
・舞台上演と典礼の間で――マラルメによる「声」の祝祭/熊谷謙介(神奈川大学)
【コメンテーター】内野儀(東京大学)
【司会】杉山博昭(京都教育大学)

研究発表2:ディスプレイという意識――表現の場の概念をめぐって
・展覧会という作品――「Fluorescent Chrysanthemum」展のディスプレイ/馬定延(東京藝術大学)
・「サイケデリック・ショー」――アンダーグラウンドの映像ディスプレイ/ジュリアン・ロス(英国リーズ大学芸術学科/明治学院大学特別研究員)
・対話するビデオ――「ビデオコミュニケーション/Do It Yourself Kit」展と日本の映像表現/齋藤理恵(早稲田大学)
【コメンテーター】松井茂(東京藝術大学)
【司会】齋藤理恵(早稲田大学)

研究発表3:Post-Medium Condition of Moving Image 1: Narratives (16:00-18:00, June 29)
・Voicing the Other: Post-medium Articulations of Sound and Image in The Arbor / Laura Sava (Xi’an Jiaotong-Liverpool University)
・Style-based Commentary on Narrative Levels in Anime / Eija Niskanen (University of Helsinki)
On Moving Grounds: Urban Space and Spiritual Materialism in Chrome Shelled Regios / Christophe Thouny (The University of Tokyo)

6月30日(日) 第1学舎3号館
10:00-12:00 研究発表(2日目午前)

研究発表4:人間とその「他者」
・ジルベール・シモンドンにおける動物と人間/宇佐美達朗(京都大学)
・庭と惑星を混同する――ジル・クレマン《地中海性気候区の庭》をめぐって/山内朋樹(関西大学)
・カント美学は異星人の夢を見るか?――サンディにおける美学的他者論について/吉松覚(日本学術振興会)
【コメンテーター】大橋完太郎(神戸女学院大学)
【司会】山内朋樹(関西大学)

研究発表5:Post-Medium Condition of Moving Image 2: Mediums (10:00-12:00, June 30)
・Intericonicity and Post-Medium Image Practices: On the Self-Invention of Online Video Art / Nina Gerlach (University of Basel)
・Pre-recorded Conversations with the Earth / James Jack (Tokyo University of the Arts)
Moving Portraits / Adam Wiseman

14:00-16:00 研究発表(2日目午後)
研究発表6:ミュージアム的世界としてのアメリカ合衆国
・ポートレートによる国家の歴史:ナショナル・ポートレート・ギャラリーの諸問題/横山佐紀(国立西洋美術館)
・展示と保存と戦争の技術的連関:第一次大戦下のアメリカ自然史博物館を例として/丸山雄生(一橋大学)
・創造論は科学か?:米国Creation Museumにおける展示の政治学と「戦術的博物館」言説/小森真樹(東京大学)
【コメンテーター】江崎聡子(青山学院女子短期大学)
【司会】小林剛(関西大学)

企画パネル:加藤有子『ブルーノ・シュルツ 目から手へ』(第4回学会賞受賞作)を読む
・阿部賢一(立教大学)
・加藤有子(東京大学)
・西成彦(立命館大学)
【司会】松浦寿夫(東京外国語大学)

16:30-18:00 第1学舎3号館AV-B教室
パフォーマンス&アーティスト・トーク
小泉明郎《Autopsychobabble #4》

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