Prurientの変遷

Cut Handsの音源がFACTのフリーダウンロード・ミックスで使用されたことを、ウィリアム・ベネットがネットで告知していたので、何気なくその流れで、暇に飽かしてFACTの過去のミックスを漁る。すると最初の目的から外れて、興味深いミックスをいくつか発見。どれも二年くらい前のものだけど、パーカッシヴな民族音楽だけを選んだウィリアム・ベネットのミックスや、サイケやハードロックばかりを選んだデヴィッド・チベットのミックスなど。

そして、Prurientことドミニク・フェロウのミックスを発見して聴くが…これが大変興味深かった。数年前までは、ハーシュノイズ/パワーエレクトロニクスとブラックメタルを愛好・演奏しながら、真っ赤な内装のレコード屋兼レーベルをやっている青年という認識しか持っていなかったのだが、こういう音楽の聴き方をしていたのか。ここではRegis / Femaleのようなミニマルと、Mörder Machine(Atrax Morgue)やAlberichのような腐食した暗鬱としたノイズが同一の地平で繋がっている。ドミニクはダークウェイブ/シンセポップを演奏するCold Caveに参加したり、Vatican Shadow名義ではMODERN LOVEからもリリースがあったりと、とても面白い音楽的変遷を辿っていると思う。カセットテープでリリースされるようなノイズ/インダストリアルと、MODERN LOVEがリリースするような洗練されたダブの要素を含んだミニマルが、一人の音楽家の活動のなかでこんなにスムーズに繋がるとは。この調子でMuslimgauze的ポジションを押さえてほしい。

以下、Prurientの変遷。耳に痛いフィードバックを使用した、ハーシュノイズ/パワーエレクトロニクス時代から、ハーシュでありながら良い感じにリズミック(叫び方がどことなくブラックメタル的)なライブと、テンション高くて踊り過ぎなCold Caveのライブを挟んで、ダンサブルなVatican Shadowとしてのライブという順番。



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