WORM+

worm

Program
Saling across images ( Shinkan Tamaki/ 2012/ Original format 16mm B&W / 4:3/ 15min/ music by Tetuzi Akiyama and Toshimaru Nakamura )
In your star ( Takashi Makino/ 2011/ 35mm 16mm 8mm to HD/ 16:9/ 25min/ music by Machinefabriek )
THE FOCUS ( Rei Hayama/ 2013/ 35mm to HD/ 4:3/ 25min/ sound by Rei Hayama )

This program is part of the WORM Parallel University. The Parallel University is the research and educational part of WORM, containing our agenda, our ridiculum and a variety of public events. Not only from educational perspective, but also as sheer entertainment. When you visit this event, you obtain study points. At 240 points you can become Master of Parallels. The amount of points (PCTS) per activity is listed on top of this page. See for more information our website wpu.worm.org

Locatie
WORM
Boomgaardsstraat 71
3012 XA Rotterdam

http://www.worm.org/home/view/event/6238

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REPRE 第8回大会報告「シンポジウム:映像のポストメディウム的条件」

6月に表象文化論学会第8回大会に呼んで頂いて、門林岳史氏の司会のもと、リピット水田堯氏・竹久侑氏と、映像のポストメディウム的条件についてのシンポジウムを行ったが、その報告が表象文化論学会のニューズレター「REPRE」に掲載されていた。

とてもクリアな報告で、自分のなかで曖昧になっていた部分が整理されたように思います。下記のリンクから読めます。

第8回大会報告 シンポジウム:映像のポストメディウム的条件

追記:
とてもクリアな報告ですが、一つだけ自分の発言について冗長な説明を加えておきます。以下の部分について。

阪本氏には、このような記録性批判を含めた議論のなかにいた松本俊夫らの実践を踏まえた場合に、竹久氏が扱った現代美術における映像における記録性への回帰とも見えかねない動向はどのように映るのかが問われた。これに、阪本氏は、松本がメディアアートによる映像の使用を記録映画批判以前への回帰として批判していたことを確認した上で、他方では、現代の記録性への関心においては問題の所在が変わってきているのではないかと応答した。

このなかでの私の発言、「松本がメディアアートによる映像の使用を記録映画批判以前への回帰として批判していた」というのは、具体的には〈ビデオひろば〉やゲリラテレビジョンの運動に関わった作家たちが、社会的な出来事をそのままビデオで撮影していたことを、松本が批判していたことを指しています(「初期ビデオアート再考」カタログ所収の松本へのインタビューを参照)。松本は戦後の政治的条件のなかで、社会主義リアリズム的な文化映画や記録映画を批判することでその活動を開始しています。よって、松本にとっては、初期ビデオアーテストの記録性への自覚といったものが、自分が乗り越えてきたものと比較して、現実を既存の認識において疑いなく記録するような点において、稚拙なものとして映ったのだといえます。

しかし、私が「問題の所在が変わってきている」と言ったのは、〈ビデオひろば〉やゲリラテレビジョンの運動に関わった作家たち、そして現代の美術家たちにとっては、記録性の問題の前提が変化しているように思えたからです。彼らにとっての映像(ビデオ)の記録性とは、50−60年代の松本が取り組んできたような、社会に対峙して何かを表すような芸術のレベルにおいては捉えられておらず、社会内部で直接性を媒介する行為のレベルにおいて捉えられているのではないか、という意味です。

Vertical Cinema @ KONTRASTE FESTIVAL

オーストリアで10月10日〜13日にかけて開催される実験映画と実験的な音楽のためのフェスティバル、KONTRASTE FESTIVALにおいて「Vertical Cinema」というプログラムの世界初演が行われる。ここにヨーロッパをツアー中の牧野貴が参加している。

このプログラムは、垂直方向に設置されたスクリーン(90度回転したような形になる)に向かって、映画をプロジェクションするという異様な試みで、拡張映画のように、通常の映画上映とは異なった映画的経験を生み出そうとするものである。しかも上映会場が教会(Klangraum Krems)ということで、このような特殊上映による垂直性(上昇性)の強調は、観客の意識の中にある種の宗教的超越性を想起させるだろう。だが、そもそも集団で映画を観るという行為自体が、バラバラな存在である個々の観客をひとつの共同体として結びつけるものであったことを思い返そう。これは映画形式の実験・再構築であると同時に、映画の心理的作用のある側面を極端化させる試みでもあるといえるだろう。

また、KONTRASTE FESTIVALはコンサート・プログラムも極めて豪華で、ラ・モンテ・ヤング直系のドローンを作曲・演奏するCatherine Christer Hennixをはじめ、電子音楽の歴史的先駆者であるMorton Subotnick、Phill Niblock、Thomas Ankersmit等が出演する。映画と美術と音楽を横断する、日本では絶対にあり得ないフェスティバルだといえる。

以下、「Vertical Cinema」についてのプレスを引用しておく。
Programme_VerticalCinema_Promotionfoto

VERTICAL CINEMA (WORLD PREMIERE)
Vertical Cinema is a programme of ten new films by avant-garde filmmakers, musicians and visual artists, printed on celluloid and projected vertically by means of a specially developed set-up. This site-specific cinema can only be fully experienced when projected live!
The premiere of Vertical Cinema features works by Tina Frank (AT), Björn Kämmerer (DE/AT), Manuel Knapp (AT), Johann Lurf (AT), Joost Rekveld (NL), Rosa Menkman (NL), Billy Roisz (AT) & Dieter Kovačič (AT), Makino Takashi (JP) & Telcosystems (NL), Esther Urlus (NL), Martijn van Boven (NL) & Gert-Jan Prins (NL).
Vertical Cinema is a project by Sonic Acts & Kontraste Festival 2013. In cooperation with Österreichisches Filmmuseum, European Space Agency and Filmtechniek BV, with generous support by Mondriaan Fund.

KONTRASTE FESTIVAL2013

追記:
牧野貴のフェイスブックにて、上映の模様が公開されていたので転載。これもまた映画の一形態であると言える。上映は35mmフィルムなのだが、映写機も横向けで設置されている。
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「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針」に対するパブリックコメント結果を読む

2013年10月11日、復興庁より「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針」に対するパブリックコメント結果が公表された。この日は、同法案方針についての閣議決定も行われた。以下、東京新聞での報道。

被災者支援法 基本方針を閣議決定 「対象切り捨てやめて」(東京新聞 2013年10月11日夕刊)
 「政府は十一日、東京電力福島第一原発事故を受けた「子ども・被災者支援法」の基本方針を閣議決定した。被災者や支援者ら約三十人は同日朝、官邸前で「基本方針は認められない」と抗議の声を上げた。
 被災者らは復興庁が方針案を示した八月末以降、「求めてきた内容になっていない」と見直しを要求。特に支援法が支援対象を「放射線量が一定基準を上回る地域の住民」と定めているのに、方針案がその基準を示さず、対象を福島県東部に限定したことを強く批判してきた。県外でも必要な健診や医療を受けられる仕組みが盛り込まれていないことも問題視してきた。
 被災者らは「意見公募に思いを乗せた人がたくさんいたのに、何の回答もないままだ」「東北や関東の高線量地域で暮らす子どもたちを切り捨てることは認められない」などと訴えた。」
引用元: 被災者支援法 基本方針を閣議決定「対象切り捨てやめて」:東京新聞

復興庁のウェブサイトでは、同法案に対するパブリックコメント4963件の取りまとめと、政府見解が読める。私も昼休みの時間を削って小一時間かけてコメントを書いたので、気になって読んでみた。結論としては、過去の政策を同法案に流し込むにあたって、苦しい説明を加えたものという印象。以下は復興庁の当該ページへのリンク。ここでは「「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針(案)」に対する意見募集で寄せられた主な意見に対する政府の見解(PDF)」のなかで私が気になったポイントを引用しながら考えを整理しておく。

・「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針」(案)に対するパブリックコメント結果の公表[平成25年10月11日](復興庁)
・「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的な方針(案)」に対する意見募集で寄せられた主な意見に対する政府の見解(PDF)

・1「被災者生活支援等施策の推進に関する基本的方向」(405件)では、法案理念が明示されている。その主な意見は「避難・移住の権利を認めること、放射線の健康への影響が十分に解明されていないことを基本的方向性に明示するべき」というものである。それに対する政府の見解は以下の通り。

「この法律は、基本方針を策定し、①支援対象地域に引き続き生活、②支援対象地域から移動して生活、③支援対象地域に帰還して居住というそれぞれの被災者の選択ごとに、どのような施策を講じるべきかを示しており、その際、その被災者の選択に応じて、適切に支援するということとされています。」

これは一見正しい理解だと思うが、このPDFを読み進めると、それが実際に取り入れられているとは、どうしても思えない。具体的には以下で述べる。

・2「支援対象地域に関する事項」(2707件)は「支援対象地域」と「準支援対象地域」に分ける根拠と、その数値的基準についてが問題とされている。その主な意見は「支援対象地域は追加放射線量年間1mSv 以上の地域にするなど、広く設定するべき」というものである。それに対する政府の見解は以下の通り。

「放射線による健康不安は個人によって様々であり、必要な支援内容を一律に定めることは難しいものの、福島県中通り・浜通りは、「相当な線量」が広がっていた地域であり、特に強い健康不安が生じた地域として考えられるため、「支援対象地域」と定めたところです。一方、この「支援対象地域」に該当しない地域においても、施策ごとに支援すべき地域や対象者を定めつつ、きめ細かく施策を実施することが重要であり、基本方針案においては、「支援対象地域」より広範囲な地域を支援対象地域に準じる「準支援対象地域」として定め、あわせて施策を講じる対象地域と設定することとしたものです。また、基本方針案において用いている「20 ミリシーベルト」は「政府による避難指示が行われるべき基準」であって、支援対象地域における線量の上限と位置付けられているものです(下限となるのが「相当な線量」となります。)。
なお、例えば原子力発電所のような放射線を使用する施設では、当該施設の外側で一般公衆が被ばくする放射線量について1 ミリシーベルトを超えないよう管理することを放射線を使用する事業者に求めており、これは放射線防護に関する基準の策定に当たって国際的に広く採用されているICRP勧告に基づくものですが、この水準は、健康に関する「安全」と「危険」の境界を示す線量であることから採用されているわけではなく、自然放射線源からの線量レベルの変動等を考慮して決められたものです。

ここでは結局のところ、支援対象地域を〈支援対象地域〉と〈準支援対象地域に〉分けた根拠は説明されていない。これでは線量が同一の場所があっても、支援を受けられる地域と受けられない地域が発生し、不平等が生じるだろう。また、年間1mSvというICRPの基準については「この水準は、健康に関する「安全」と「危険」の境界を示す線量であることから採用されているわけではなく、自然放射線源からの線量レベルの変動等を考慮して決められたものです。」と述べられているが、そのような理由付けは合意のスタートラインとしての「ICRP Publication 111 原子力事故または放射線緊急事態後の長期汚染地域に居住する人々の防護に対する委員会勧告の適用」(社団法人日本アイソトープ協会, 2012)の総括部分には含まれていない。策定プロセスの話を持ち出すのは筋違いだろう。今回まとめられた「支援対象地域は追加放射線量年間1mSv 以上の地域にするなど、広く設定するべき」という意見は、事故以前の社会における合意ベースとしての1mSv/年を尊重すべきと主張しているのであって、「安全」と「危険」の境界として1mSv/年にこだわっているのではない。また、同文書の総括では項目〈o〉のなかで「汚染地域内に居住する人々の防護の最適化のための参考レベルは,このカテゴリーの被ばく状況の管理のために Publication 103 (ICRP、2007) で勧告された1〜20mSvのバンドの下方部分から選択すべきである。過去の経験は,長期の事故後の状況における最適化プロセスを拘束するために用いられるべき代表的な値は1mSv/年であることを示している。国の当局は,その時点で広く見られる状況を考慮に入れ,また復旧プログラム全体のタイミングを利用して状況を徐々に改善するために中間的な参考レベルを採用してもよい」と記述されている。この総括を参照するならば、政府は最初から1mSvとまでいかなくとも、中間的な値を基準として採用するべきであり、最初からバンド内の最大値である20mSvを選択している現状には疑問がある。

・37「住宅の確保」(765 件)は、支援のなかでも住宅に関わることが問題とされている。その主な意見は「応急仮設住宅について、新規受付再開や柔軟化、期限の延長をすべき」というものである。それに対する政府の見解は以下の通り。

「福島県への帰還等が始まっていること等から、国及び福島県から応援都道府県に対して、平成24 年11 月5 日に福島県外での応急仮設住宅の新規受付終了を要請し、平成24 年12 月28 日をもって受付を終了したものです。
<住み替え等の柔軟化>
応急仮設住宅の住み替えに関しては、災害救助法に基づく被災者の転居先としては、恒久住宅が想定されていること等から、基本的には難しいと考えています。ただし、福島県から他県に避難された被災世帯が福島県内に帰還される場合は、帰還促進の観点から、住み替えを可能とする取り扱いとしているところです。
<期限の延長>
平成27 年4月以降については、代替的な住宅の確保等の状況を踏まえて適切に対応してまいります。」

期限の延長が考慮されているのは良いが、「ただし、福島県から他県に避難された被災世帯が福島県内に帰還される場合は、帰還促進の観点から、住み替えを可能とする取り扱いとしているところです」という部分には若干疑問を感じる。これでは帰還を選択しない者との対応に不平等が生じるだろう。

・60「手続」(2,063 件)は、同法案の策定が居住者の意見を充分に聴取しないまま進められていることが問題とされている。その主な意見は「基本方針案策定等における被災者等の意見反映が十分でない」というものである。それに対する政府の見解は以下の通り。

「今回の基本方針案のパブリックコメントについては、期間が短いというご意見を多くいただいたことから、当初9月13 日までとしていた期間を10 日間延長し、9 月23 日までとしたところであり、また、基本方針案に関する政府主催の説明会を9 月11 日と13 日に、福島県及び東京都で開催したところです。本パブリックコメントに対しても4900 件以上のご意見をいただいており、これまでに寄せられたご意見を踏まえ、修正を行った上で基本方針を決定することとしたところです。これまで、被災者団体等が開催する会合に政府職員が参加するなどして、被災者の方々のご意見を伺ってきたところです。今後とも、被災者の方々を支援する民間団体とも協力しながら、ご意見を引き続き伺いつつ、必要に応じ、政府が責任を持って、施策の充実等を検討したいと考えています。」

実のところ、私が最大の問題だと思える部分はここである。見解のなかでは、今までの手続きが充分なものであったかのように述べられているが、現実には不充分である。「ICRP Publication 111 原子力事故または放射線緊急事態後の長期汚染地域に居住する人々の防護に対する委員会勧告の適用」(同上)のなかでは、項目〈s〉のなかで「防護戦略およびより広くは復旧プログラムにおいて,被災した住民が効果的に関与できるように条件を確立し,その手段を与えることは,とりわけ規制レベルでは当局の責任である」と明記されている。政府がやったのは一方的な説明会に過ぎず、求められているのは居住・移住・帰還という立場の違いを問わない形での、被災した住民が主体となる防護と復旧プログラム策定への参加ではないだろうか。

とは言え、方針の閣議決定もされたことだし、もう何を言っても遅いのだろう。ICRPの1mSv/年という勧告を含め、事故以前の社会的合意は、これまで散々反故にされてきた。私は、事故以降今日に至るまで、事故以前の社会的合意が軽視されるという状況に納得がいかなかったのだと思う(原発事故を他の公害と併置すれば、問題は分かり易いだろう)。その合意とは、人々の長年の経験と利害関係の調整によって形成されて来たものであったはずなのに。次の原発事故が何年先かは分からないが、蓋然性がある以上、それは必ずやって来る。その時にはもう少しマシな対応がなされることを願う。薦めに応じてパブコメを書いて出してくれた友人知人に感謝。

クリス・マルケルのDVDリリース状況

自分の置かれてる条件が違えば、長い休みを取って山形国際ドキュメンタリー映画祭にマルケルを観に行くことも出来たのだろうが、やっぱり観に行けそうにない。平日含め一週間かけてマルケルの映画を地方都市で上映するなんて、時間と研究費のある大学教員か、私生活を映画に差し出したハードコアな観客でもなければ観に行くことは困難だ。そして自由な時間と潤沢な研究費、どちらも自分は持ち合わせていなかった…。

とにかく、今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭におけるクリス・マルケル特集「未来の記憶のために―クリス・マルケルの旅と闘い」は本当に素晴らしい。『ラ・ジュテ』の印象が強いマルケルを、ドキュメンタリー映画作家として全体的に捉え直す試みになっている。アンスティチュ・フランセは、同様のマルケル特集を東京でもやってくれないだろうか。心の底から悔しいので、切にお願いします。

余りに悔しいので、マルケルのDVDリリース状況を調べてみたところ、近々このようなボックスがリリースされるらしい。これは紀伊國屋辺りが日本語字幕版を出さなければ許されない物件だと思う。他にも『北京の日曜日』+『シベリアからの手紙』、『オリンピア ’52』等の作品も、DVDリリースの予定に挙がっている。意外とマルケル作品のDVD化は進んでいるようだが、それでも今回の山形を逃すと次はいつ観られるか分からない作品の方が多い訳で、やはり悔しい。

・Chris Marker – Coffret 10 DVD
http://video.fnac.com/a6240006/Chris-Marker-Coffret-10-DVD-DVD-Zone-2
1- La jetée
2- Le joli mai
3- Loin du Vietnam
4- La solitude du chanteur de fond
5- Le fond de l’air est rouge
6- Sans soleil
7- A.K.
8- Mémoires pour Simone
9- Le tombeau d’Alexandre
10- Chats perchés

追記:
知人が山形に行ってきたと言うので、何を観てきたのか聞いてみた。するとマルケルだけ観てきたという。しかも彼は恵まれたポジションにある大学教員はないので、全て自腹で、平日の時間を割いて観に行ってきたという。私生活を映画に差し出したハードコアな観客が、すぐ身近にいたことに感動した。本気でリスペクトだ…。

音楽ネタいくつか

Steamroom9
・Jim O’Rourke – Steamroom 9
http://steamroom.bandcamp.com/album/steamroom-9
ジム・オルークのデジタルアルバムが追加されたとRSSリーダーに通知が入っていたので、さっそく確認してみたところ、最初のLPである『The Ground Below Above Our Heads』のデジタル版が再発されていた。インプロでも歌ものでもない、緻密なテープ音楽。本作はオルークのディスコグラフィー的に重要な作品なので、今こそ聴き直されるべきだと思う。価格は7$ですが、Bandcampなので全編試聴できます。

・Vatican Shadow – Remember Your Black Day
Vatican Shadowとして知られるドミニク・フェロウの新作『Remember Your Black Day』が、10/21にリリースされるらしい。上記はそのサンプルとして公開されたトラック。Prurientが、ネガティヴなパワーエレクトロニクスからリズミックでインダストリアルなテクノに変貌するのは、2011年の『Bermuda Drain』辺りからだったと思うが、同時期に本格化したVatican Shadowとしての活動も含めて、この変化は大変面白い。ここではノイズ・インダストリアル、パワーエレクトロニクス、テクノ、ブラックメタルといった、ドミニクが通過してきた複数の異質な文脈が包括的に把握されるている。今が旬だと思うので、誰か日本に呼んでくれないだろうか。


ついでに、デジタル雑誌「self-titled」のウェブサイトを漁っていると、いくつか面白いミックスを発見した。まず、上記は元々fabricのウェブサイトにて公開されたVatican Shadowのミックス。トラックリストを見れば、そのユニークな視点が理解されると思う。



そして、同じく「self-titled」のウェブサイトにて2点の興味深い音源を発見。Blackest Ever Blackショーケースのためのミックスと、トニー・コンラッドの最近のライブ録音

音楽は個人的な楽しみなので、こうやって、ああだこうだと書いていると本当に気が休まる。本業について調べたり書いたりするのは、このごろ少ししんどい…。