フルクサス・イン・ジャパン2014 #3 ベン・パターソン

フルクサス・イン・ジャパン2014 #3 ベン・パターソン
東京都現代美術館 4月16日

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1:ベン・パターソン / カルメン Carmen (1990)
ミキサーとグラスが置かれたテーブルにベン・パターソンが着席する。そして、音楽が鳴り響くなか、作家の指示に応じて、仮面をつけたパフォーマー達が一人ずつバラの花を口にくわえて客席の後方から歩いてくる。作家はそのバラを受け取り、ミキサーにかける。総勢10人程のパフォーマーはステージ前方に並んで客席を見つめる。やがて全てのバラの花をミキサーにかけた作家は、しばらくグラスを眺めてから、一気に飲み干す。

2:ベン・パターソン / 池 Pond (1962)
ステージ上にテープで描かれたグリッド。それぞれの列にはアルファベットが振られており、このグリッドをパフォーマー達が取り囲む。そして、一人ずつゼンマイ仕掛けのおもちゃをグリッドのうえに置き、最終的におもちゃが停止した位置を確認し、何らかのルールに基づいて特定の単語を繰り返し発声する。

3:ベン・パターソン / 私の音、あなたの音、彼の音、彼女の音 My Tone, Your Tone, His Tone, Her Tone (2006)
まず、ベン・パターソンが未開社会の人々における「自分だけの音」にまつわる逸話を話す。そして、あらかじめ配っておいたフォネティック・コード一覧表に応じて、観客自らのイニシャルを二つの単語によって置き換えさせる。これが観客一人一人の「自分だけの音」となる。そして観客をステージ前に呼び集め、一人ずつ、この「自分の音」をマイクに向かって読み上げさせる。この音声はエフェクターによってループされ、参加者の人数分だけ多重録音されてゆく、そして最後には観客たちの声が一つの塊となったノイズ的な音響が完成する。観客参加のフルクサスらしい作品

4:ベン・パターソン / ナンバー6 Number6 (1961), 茶色 Color Brown (1961)
続いて、ベン・パターソンによって二つの詩が読み上げられる「No.6」は、観客に数字の6について想像するように指示した直後に、まったく関係ない行為を指示したり、数字の6について想像しないように指示する作品。「茶色」は、茶色にまつわる様々な物品を想像するように指示する作品。これもフルクサスらしい、観客の想像力に介入する作品であるといえる。

5:ベン・パターソン / トリスタンとイゾルデ Tristan & Isolde (1993)
クラシック曲が流れるなか、ステージにベン・パターソンとガウンをまとった女性が現れる。そして女性は下着姿となってベッドに横たわり、作家はそこにホイップクリームをたらす。そしてパフォーマーたちがベッドの周囲に集まって、ホイップクリームを和やかに食べる。食事という行為をキッチュに作品化したと理解すればいいのか。

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