フルクサス・イン・ジャパン2014 #5 塩見允枝子

フルクサス・イン・ジャパン2014 #5 塩見允枝子
東京都現代美術館 4月19日

IMG_4700


1:フィリップ・コーナー / ペタリ・ピアニッシモ Petali Pianissimo (2000)
まず二人のパフォーマーが、鍵盤の上に花びらを散らす。そしてピアノ奏者(塩見)が鍵盤を弾くことによってその花びらを床に落としてゆくという作品。点描的な演奏であるが、ここでの目的は、花びらの落ちる微かな音の方にある。

2:塩見允枝子 / ピアニストのための方向の音楽 Direction Music for a Pianist (1990/2014)
ピアノ奏者(稲垣聡)がスコアを一ページ演奏するごとに、そのスコアを放り投げ、ナレーターが詩の一節を読み上げる。それに合わせて客席のパフォーマーが様々な方法で音を発するという作品(小声でつぶやく、叫ぶ、鈴を鳴らす、ヴァイオリンを弾く、咳をする等)。ちなみに演奏後にスコアを確認すると、投げる方向も記入されていた。

3:塩見允枝子 / 幽閉された奏鳴曲 A Confined Sonata (2014)
ピアノ奏者(稲垣)がクラシック曲を演奏するのに並行して、塩見を含む三人のパフォーマーによってピアノの内部演奏が行われ、音楽が騒音に包まれる。更に、ピアノとピアノ奏者、およびパフォーマー全てを覆うように布がかけられて、この状況を包み込む。

4:ジュゼッペ・キアリ / 「ムジカ・マドゥレ」より Musica Madre (1973)
11個の小石が台の上に置かれており、パフォーマーがそれを一つずつ、様々な方法で(手や足、あるいはネットやハンカチを使って)鍵盤上に運ぶ。その後で、ピアノ奏者(塩見)が石を使用しながら、石の音やリズムを模倣するという作品。ジュゼッペ・キアリの著書にある一節を塩見が解釈することによってリアライズされた。

5:塩見允枝子 / 多元的ロンド Multidimensional Rondo (2014)
アルペジオを繰り返すピアノ奏者(稲垣)の傍らで、パフォーマーたちが、ピアノの脚に結ばれた三本の縄跳び用の紐を回す。その一方で、別のパフォーマーが最初の曲で使用された花びらを床に並べる。これらのパフォーマーたちはリフレインを口ずさみ続ける。そして交互に役割を変えながら縄跳びを行う。

6:塩見允枝子 / フルクサス・メモリアル・サーヴィス A Fluxus Memorial Service (1994/2014)
観客の参加による、亡くなったフルクサス作家に向けた追悼イヴェント。観客は一人ずつ塩見からビー玉を受け取り、ピアノ内部にそれを落とす。そして観客全員がこの行為を終えた後に、合掌をおこなう。

Advertisements