告知「現代アメリカン・アヴァンガルド傑作選2019 北海道特別プログラム」

今年6月に渋谷UPLINKで開催された、映像作家/キュレーターである西川智也のプログラミングによる「現代アメリカン・アヴァンガルド傑作選 2019」の北海道特別プログラムを稚内北星学園大学にて上映します。この特別プログラムは、ロッテルダム国際映画祭で上映された『ライフ・アフター・ラブ』(2018)、トロント国際映画祭で上映された『フェインティング・スペル』(2018)、ロカルノ映画祭をはじめとする多くの映画祭で上映された長編『テクトニクス』(2012)など、近年発表された実験的な4つの映画によって組まれています。これらの映画はいずれもランドスケープを主題とするもので、知覚的あるいは政治的に現代アメリカの「風景」を読み直す作品であるといえます。

「現代アメリカン・アヴァンガルド傑作選2019 北海道特別プログラム」
日時:2019年7月24日(水)16:10上映開始
会場 : 稚内北星学園大学 新館1401
無料上映・学外からの参加自由

ロス・メクフェセル『あなたの肺の中の地球の空気』(11 min., USA/Japan, 2018)
The Air of the Earth in Your Lungs, Ross Meckfessel, 11 min, USA/Japan, 2018
ビデオゲーム、グーグル・マップ、ドローンによる映像などを使い、モニターを通して見る現実と人工的に作られたデジタル風景、曖昧になりつつある映像の境界線と、変わりゆく世界を題材とした16 ミリ作品。

スカイ・ホピンカ『フェインティング・スペル』(11 min., USA, 2018)
Fainting Spells, Sky Hopinka, 11 min, USA, 2018
アメリカ先住民ホーチャンク族が気を失った人を回復させる際に使うホーニスカという植物をテーマにしたビデオ作品。美しく広大な風景映像と、加工され現実とは激しく異なる映像によってその逸話を情緒的に語る。

ザカリー・エプカー『ライフ・アフター・ラブ』( 8.5 min, USA, 2018)
Life After Love, Zachary Epcar, 8.5 min, USA, 2018
駐車した車の中にいる人物と、その周りを16 ミリフィルムで撮影したビデオ作品。アスファルトと金属、車の窓ガラスに照りつける太陽光が時間経過を表すなか、車内空間の人々を現実的/非現実的に表現する。

ピーター・ボー・ラップマンド『テクトニクス』(60 min., USA, 2012)
TECTONICS , Peter Bo Rappmund, 60 min, USA, 2012
デジタル一眼レフカメラを使い、アメリカとメキシコの国境とその周辺を、メキシコ湾から太平洋に向かって撮影したビデオ作品。ランドスケープを映し出す映像は、緻密に編集・加工され、分断された不自然な動きによって、国境とは地球上に自然発生したものではなく、人間が地表上に引いたしるしであるということを主張する。